2013年4月28日日曜日

イタリアに住む真の幸福を感じた事について。(閲覧注意。食べ物の写真多しっ!)

雨の予報だった日曜日の今日、でも昨日の夜に散々降ったお陰か、太陽が顔を出した。午後は街へ散歩にでも行くかな。

さて、今週は木曜日にピッツァ、土曜日にトラットリーア、と2度も外食する非経済的で非ダイエッターで飽食な一週間だった。
でも心は満足。(笑)

ピッツァはパドヴァで私が一番好きなピッツェリアでお気に入りのピッツァを食べ、食後はジェラートを求めて夜のパドヴァを散策した。
Il Cortileという店名のオリジナルピッツァ、最高ですわよ。

明るくて綺麗な店内。
有名なGrom以外にも色んなこだわりジェラテリアが増えている昨今だが、Prettoというこのお店、これからどんどん拡がる予感。
てなわけで、満月の夜に、ピッツァにジェラートに散歩と、なんとも「正しいイタリア人的な夜」を過した気がする。
満月とPrato della valle


私ら夫婦は、土曜日の夜に友達カップルのP&Eと、ちょっと気になるレストランや、美味しいお店に食事に行く事が多いのだが、夕べはPが気になるという郊外のトラットリーアへ行って来た。


洗練された店内は、テーブル間のスペースもゆとりがあってなかなか落ち着いた雰囲気。でもメニューは地元の料理を中心に工夫を凝らした物で、久しぶりに食べたダックのラグーのビーゴリ(うどんみたいなパスタ)は「昔からのあるべきスタイルで」みたいなことがメニューに書いてあったので、単純に惹かれて食べてみたのだけど、絶品だった。
質も量も完璧!


プリモ好きな私なので、次回もこれを頼んでしまいそうだ!
セコンドは季節にちなんで卵とアスパラの料理を。これがとーーーーっても独特で、ちょっとビックリなお皿だった。
普通は茹でたアスパラとゆで卵に塩コショウ、オリーブオイルって組み合わせなんだけど・・・。
まずメニューには「卵とアスパラ2009」と書いてあります。カメリエーレに「なんですねん?」と尋ねたら、「2009年にシェフが気分で作ったら出来ちゃった料理で、ちょっと変わってるけど美味しいよ」と言うので、迷わず頼んでみた私。
料理が運ばれて来て、一瞬「!?!?!?!」となった。
アスパラの季節にしか食べられないのが残念。

具体的にはカリカリに焼かれたトーストの上に温泉卵のように調理された超半熟卵が2個載って、そのうえに薄くそぎ切りされカリカリにフライされたアスパラがドッサリ。塩コショウして、卵の黄身に絡めていただきま~す。
いや、これがなんとも新しい!見た目も味も食感も楽しい!
というわけで、最後までウキウキしながら完食♪

ところでワインは4人でRibolla Gialla(フリウリ産が有名なワインだけど、少し飛び越えてスロヴェニアのを選んでみた)を一本だけ。
重くないのに濃厚さもある不思議な味わい。



というわけで、少し飲み足りなかった私はデザートワインを頼む事にした。一緒に食べるドルチェは自家製ビスケットの盛り合わせ。
デザートワインは色々あったけど、滅多に飲むことのないシェリーがあったのでそれを頼んだら、運ばれてきたグラスには真っ黒でドロドロな液体が!
なんと20年物だそうで、カメリエーレの『樽で寝かせる時にどんどん注ぎ足していくという製法なので、20年物でも中には100年前のエキスも混じっているかもしれないんだよ』という説明に無知な私は感動して、帰宅してWikiりました。(笑)
でもさすがの濃厚な美味しさでありました。

今まで食べたカントゥッチの中で最高かも。
シェリーはちょっとはまりそうだわ。


ああ、美味しい物ってどうしてこんなに私を幸せにするのだろう。
色々あるけど、やっぱりイタリアって良いところだわー!!!!(改めて確信中)

余談だけど、夕べの新内閣組閣発表で、パドヴァの市長さんが経済発展省の大臣に任命された。
本当はすごく大変な状況にあるイタリア。でも食も芸術もその他の分野でも、ありとあらゆる魅力と歴史に支えられた本来の力が、一日も早く蘇る事を祈るばかりである。
問題山積みであるけど、新内閣が良い仕事をされる事を期待したい。

2013年4月18日木曜日

Vinitaly 初体験

友達が仕事関係者に入場券をもらえたからと、ヴェローナで毎年行われるイタリア最大のワインの見本市Vinitalyに誘ってくれた。

飲むぞ~~~!(嘘)


会場では一年を通して色々な見本市が開かれるが、このVinitalyの時期には会場のみならず、街の中心のありとあらゆるお店のショウウィンドウがワイン絡みのディスプレイで飾られる。
ブティックも靴屋も本屋も!
それ程、街を上げての気合の入ったイベントなのである。

ワイン(というか、お酒はなんでも好きかも)が好きな私は、一度この見本市に行ってみたかった。一般でも入場は可能だが、入場料金は決して安くはない。今年は50€という値段がついていた。
友人の友人のお陰でもちろんタダで入場。
そしてそこには夢の世界が~~~

場内には大きなプレハブの建物がいくつも並び、各州ごとに展示が分かれている。
プーリアやピエモンテなどのワインの名産地(まぁ、イタリアはどこも名産地っちゃー名産地ですが)の州はプレハブ一件全てを使っての展示である。中でもトスカーナ州はプレハブ二件分!さすがです。


プレハブに入ると、中はギッシリとワインメーカー毎のブースが並んでいる。
基本的に業界関係者のための見本市なので、門外漢の私たちは少し気後れしてしまったが、勇気を出してあるスタンドでワインの試飲を申し込んだ。

もちろん部外者である事はバレバレだったと思う。それでも黙ってワインを注いでくれた。飲んだものを記憶するためにと、飲んだワインのボトルを撮影していたら、ちょっと勘違いされたらしく、急に対応がフレンドリーになった。(笑)

カウンターに並んでいるボトルを指して試飲をお願いする。

これ、全部Chianti classico!!!!

ワインだけでなく、ビール・ハム・チーズ…などの食料品も展示。
ここはパスタの会社のブース。


試飲は量が少ないので、かなり色々な種類を楽しむ事が出来た。
それにしても笑えるくらい「酔っ払い」も多かった。見るからにお仕事で来たはずなのに(服装などで判断)、赤い顔をして楽しそうにゲラゲラ笑っている人々を見ていると、大丈夫なんだろうか、と心配になってしまった。でもちょっと羨ましい。
ほとんど吞み屋の賑わい♪

Reciotoというデザートワインのデモンストレーションにはジェラートも登場。
ラズベリー味のジェラートにワインを吹きかけての試食♡
それにしても、本当に星の数ほどのワインがあるんだという事を、改めて実感。
もっともっと美味しいワインを沢山飲みたいなぁ~♪
古いワインが並んでいた。自分の生年のボトルを見つけて嬉。