2012年5月26日土曜日

週末のぶつぶつ。

ジャスミンの季節がやってきた。

今週も一週間が終わろうとしている。
写真のようにジャスミンの美しい季節ではあるのだが、この時期のイタリアにしては悪天候が続いている。まるで日本の梅雨時のように、朝からスッキリ青空、という日がなかなかないのである。
残念ながらこの週末も雨の予報。カビそう・・・。
そして時間のスピードは尋常な速さではない。
朝起きて、大して用事も済ませていないのに、気がつくと夜になっている。そして疲れている。
天気のせいもなくはないように思うが、暑くなったら暑くなったで、きっとブーブー言う私なのだが。

今ではレッスンが全くない日が日曜日くらいしかない。
週に2日は音楽教室で教え、残りはプライベートの生徒達。
何十人も生徒が居るわけではないので、家では日に多くて3人程度だけど、夢中になって教えて、終わると充実感と共に疲労も感じるようになって来た。
力を注ぎ込みすぎるのだろうか?
以前にはなかった感覚である。(端的に言って歳なんだけどさ)

細々とした用事も意外に多い。
音楽教室の年度末発表会のプログラムの提出、更には通信簿のような物も書かなくてはならない。これは当然イタリア語なので、なかなか食指が動かず、PCの横に放置してある。
この週末に一気にやってしまおう。
そしてプライベートの生徒達が来月末に街の中心にある有名なカフェの夏のイベントシリーズでコンサートをする事になった。
大変喜ばしい機会ではあるが、誰一人プロフェッショナルの居ない出演者でどこまでレベルの高い演奏をさせることが出来るのかは、この私の責任でもある。
そういうコンサートの難しさや責任の重さを実感できない生徒達は、喜んでキャーキャー盛り上がっているが、本当はもっともっと死に物狂いでやってもらいたいくらいである。まだ譜読みの済んでいない生徒も居る。
来週は私も自分の勉強の為に留守にする事にしたので、その間に譜読みを全て完璧に終わらせておくように言っておかねば。

そんな風に1週間が過ぎて行く。
今夜は夫の合唱団のコンサートでアリアを数曲歌う事になっている。
週が明けたら2日間の音楽教室でのレッスンをこなし、水曜日からミュンヘンへレッスンに。
日曜日までは私だけの私のための時間なのだ。
久しぶりに「演奏する人間」であることを思い出せる時間になることだろう。


と、まぁ、愚痴っぽく書いてしまったけれど、何だかんだ言って充実しているとは思う。
教える仕事は自分に合っていると思うし。

ただ一つ、確実な事がある。


忙しいとダイエットは不可能( ノД`)


2012年5月21日月曜日

今日もまたパドヴァ散策

日本からヴェローナに歌のレッスンを受けに来た後輩2人が、パドヴァまでお土産を持って会いに来てくれた。
S.アントニオ教会に行きたいというので、駅からサントまで街を縦断しながら案内した。

あいにくのお天気だったので、ニコ子はお留守番させてしまったが、やっぱり持って行けば良かったと後悔。
次回は雨でも雪でも持って行こう。

というわけで今日の写真はiPhoneで。



雨のエルベ広場、日曜なのに寂しい。

久しぶりのGromのジェラート。
今日は塩キャラメルとCioccolata fondente
美味しい♥
ケーキ屋さんのウィンドウも魅惑的。
蚤の市で引っかかる後輩達。
日本人と知って売る方も目の色が変わっていた!

パドヴァのシンボル的教会、サントと呼ばれて親しまれている。
S.アントニオ教会。
サントの回廊付き中庭。
教会にはやっぱりこういう方が似合いますな。
中庭には巨大なマグノリアの木が。


夕飯はサント近くのレストラン"Pago Pago"へ。
ナポリ風のピザやパスタ、前菜など、どれも美味しかった。
オススメー。
夕飯前にアペリティフ。
パドヴァならやっぱりスプリッツだな。
でも私には甘すぎてイマイチ・・・。
夕飯が終わったらサントもライトアップ。

2012年5月13日日曜日

Giardino~庭

うちの庭。


名前は分からないけど、今が盛りと咲いているバラ。

つるバラの一種だと思われる。

これはもう昔からある。とてもバラらしいバラ・・・。

夫が植えたホウレン草。色気より食い気か。

雨の日曜日。ジャスミンの花も咲き始めた。


2012年5月11日金曜日

最近、美味しすぎて感動したワインの話

復活祭の休みでアルト・アディジェに行った私達夫婦であるが、その方面からの帰りに、ボルツァーノから高速を通らずに「ワイン街道」を南下するのが、最近のお気に入り。

のどかな風景を眺めながら、ブドウ畑の間を縫って、有名なワインの産地名を横目で見ながら走る。
特にホテルで飲んでとても美味しかったPinot grigioの産地St.Paulには寄りたかった!


去年はTraminという町のワインショップで何本か見繕って買って来たのだけど、今年は少し手前のカルダーロ湖のワインショップで買い物をして来た。
もちろん試飲もさせてくれる。1杯50セントなんだけど、ワインを買うと無料になるシステムのようだ。(実際、今回も試飲料は取られなかった)

白ワインが好きな私は迷わずPinot grigioを選んだ。2種類試飲して、少し値段の張るほうを選んで2本購入。2010年のワインだった。

夫の好みでGewüztraminerも試飲、こちらも2本お買い上げ。
更に赤のPinot neroも2本で、合計6本を買って帰宅した。

先々週、ワイン好きのお友達も来る食事会に招待されたので、Gewüztraminerを持って行った。ワイン好きで詳しい友人Nandoは匂いをかいだだけで「おおっ」と唸った。「Gewüztraminerであるべき香りがしている!」と。
一緒に食事をしていた友人達も口々に「美味しい~」と喜んでくれた。
大当たりのワインであった。

一昨日、急に暑くなったイタリア。この日はアスパラを料理して、夫には鯛のオーブン焼きも作ったのでワインが飲みたくなり、良く冷やしたPinot grigioを開けた。

これまたとんでもなく美味しいワインで、もうなんだか嬉しくてたまらなくなった。
美味しい物って、どうしてこんなに私を幸せにするのだろうっ!

というわけで、この2本のワインは、機会があれば3箱(18本)づつくらい大人買いしたいワインのリスト入り。
カルダーロ湖までひとっ走り行ってくるかねぇ・・・。その前にワイン大人買い用貯金もしなくちゃだな。

2012年5月7日月曜日

ヴェネツィアの日曜日。

昨日の日曜日は、珍しく夫が仕事で出かけるというので、私はお一人様を楽しむ一日にすべく、数日前から計画を立て始めた。
もちろんニコ子と一緒に過して楽しいところでなければならない。
というわけで、やはりうちから最も近い世界でも有数の観光地、ヴェネツィアへ行く事にした。
ただ、せっかくなので何か面白い展覧会はやっていないかとネットで情報を収集。春から始まったクリムト展は絶対行きたいのだけど、夫も行きたいと言っているので次回に回して、写真展を見に行く事にした。

写真展の会場は運河に面した美しい建物。部屋の中から運河を臨む。
ジュデッカ島のCasa dei Tre Ociというところでエリオット・アーウィンという有名な写真家の展覧会をやっていた。彼の作品はとてもユーモアのセンスに溢れていて、観ているとニヤッと笑いたくなるものや、ふーむと納得するものがたくさん。一枚一枚、楽しんだ。

写真展を見た後は、ヴァポレットに乗ってサン・マルコ広場へ移動。
ジュデッカ島は人が少なくて静かだったのに、ここはやっぱりいつもの観光地・ヴェネツィアであった。
写真展を観たからといって怯んではいけない。下手くそでも見習い小僧でも、ニコ子と一緒に楽しむのだっ!

海から観るのは滅多にないな、と気づいて1枚撮った。
ドゥカーレ宮殿の横の『溜息の橋』の修復が終わり、本来の姿がお目見えしていた。
ゴンドラがたくさん居て、ヴェネツィアっぽいと言えばヴェネツィアっぽいけど、たぶん1艘くらいがユラユラと漂っているのが絵になるのよね、なんてブツブツ思いながらも1枚。




サン・マルコ広場の人混みは苦手なので、写真を撮りながらも移動。
ヴェネツィアだ。
この日は行った事のないゲットー地区を目指してみた。
きっと美味しいチッケッティ(ヴェネツィア風魚介類のツマミ?)のお店があるに違いない。
駅につづく目抜き通りから右に曲がり、小さな橋を渡ると、同じヴェネツィアなのに少し空気が違う感じ。

ゲットー地区に続く小道。人々がのんびりと歩いている。



ヴェネツィアで初めて子供が遊ぶ広場を見た。ゲットー地区の真ん中の広場。



こんな風に生活の匂いも・・・。

なんだか魅かれたお家。


ゲットー地区は予想通り、観光地ではないヴェネツィアの風景を見ることが出来た。
次回はもうちょっとゆっくりと来てみるつもり。
狙い通り、美味しいチッケッティのお店も発見。今度来る人、絶対ご案内します。


それにしても何度来ても圧倒される街。
帰宅して撮った写真を眺めながら、どの写真も綺麗な風景が収まっているのだけど、どの写真も萎縮しているように感じた。
それだけ被写体である街が凄いのである。
だから、何度行ってもまた行きたくなる街なのだ。

次回は6月にクリムトを観に。







2012年5月4日金曜日

春・春・春・・・

というわけで、野や庭の花達を。






頑張って、また来年も咲いてね。
チョイとメルヘンチックになってしまいましたが、たまにはイイか。

2012年5月1日火曜日

Ponte

イタリア語でPonteとは橋を意味するのだけど、日曜日を軸に飛び石で連休があると、間の平日を休みにしてしまうこともPonteと呼ぶ。
つまり休みと休みを繋ぐ橋、ってことね。

4月29日が日曜日で、5月1日がメーデーで祭日だったので、長い人は28日土曜日から今日まで4連休という事になる。
公立の学校はもちろん、多分Ponteにしてしまった会社もあるだろう。
しかし私の勤める音楽教室は私立なので休みではなく、私も月曜日は出勤日だったので連休ではなかった。まぁ、普段から仕事してるんだか遊んでるんだか分からない生活なので文句もありませんが。
正直、連休の中日なので欠席も多いだろうと高を括って出勤したら、殆どの生徒が休まずにレッスンにやってきた。最後の高校生が「学校と同じで休みだと思っていた」ために欠席だっただけだ。
なんなんだ、えらいやる気満々じゃないか?(ㆀ˘・з・˘)
年度末の発表会が約一ヵ月後に迫っているからだろうか、何はともあれ、やる気があるのは良いことである。



その前日の日曜日は日本人のお友達が集まって、アジアン料理パーチーであった。
それぞれが思い思いのアジアン料理を持ち寄り、食べまくり、喋り捲るという集まり。
メニューは、そば飯、トムヤムクンスープ、生春巻、肉まん、酢豚、チヂミ、鳥の唐揚げ、ポテトサラダという豪華メニュー( ̄﹁ ̄)。
食べまくってお腹が一杯になった後は、どうでもイイ事をペチャクチャ・・・・。
我ながら、女って本当に良く食べて良く喋ると改めて思った。




で、今日は雨の予報が外れて、夕方まで太陽燦燦の夏日となった。

毎年この時期に、Prato della valle でヨーロッパ(と称しているが世界)各地の名産や料理の屋台が並ぶGrande mercato europeoが開かれる。
ドイツのビール&ソーセージ、シチリアのお菓子、タイ料理、オランダの球根、オーストリアからはApfelstrudel、アルゼンチンの肉のグリル、イスラエル料理、アメリカンハンバーガー、イタリア各地の名産品などなどの屋台が、広い広場に所狭しと並ぶのである。
最終日の今日、お昼ご飯を兼ねて出かけたが、暑い上に当然の人混みで参った。

それでもシチリアのアランチーノ(ライスコロッケ)といわしのパスタを食べ、チェコのビールとギネスビールを飲んで、プーリアのチーズと白アスパラを買って帰宅した。
感想としては、毎年来る屋台がワンパターンでちょっと飽きた、というのが本音。来年は目新しい屋台を期待したい。
そして大好きなギネスビールが、どうしても英国で飲んだのよりも薄い気がするのは私だけだろうか。納豆臭くなくて物足りないのである・・・。



帰り道にこんなヴェスパを目撃。可愛い。


おまけ。今夜の夕飯は市で買った白アスパラのバッサーノ風。柔らかく茹でて、ゆで卵を添え、塩コショウとオリーブオイルで。美味。